この二人は完全即興で、しかもこれまで全く接点の無い二人のコラボレーションとなります。
水越さんは、衣装/美術の桑原とのまだ雑談に近い企画打ち合わせの段階で
二人共から名前が出てきていて、実質一番最初に決定した出演者でした。
昨年話題となったBaobabの公演や、笠井叡さんの作品『虚舟-Utrobne-』で拝見し、
出演者にはそれぞれ様々に活躍している優れた若手ダンサーが揃っていましたが、
ひときわ目を引いたは小柄な身体をダイナミックに使う水越さんの姿でした。
懸命に、切実に踊りながらも、透明感を失わないダンサーだと思います。
水越朋
神奈川県の海と山の方に生まれ、田畑に囲まれのびのび育つ。桜美林大学在学時より木佐貫邦子に師事。ダンサーとして笠井叡、笠井瑞丈、北尾亘(Baobab)などの作品に出演。学生時より創作活動を始め、卒業後2年の沈黙を経て今年1月‘ダンスがみたい!新人シリーズ11’にて『しかるべき場所』を発表。また2010年より内海正考(三味線演奏)とのセッション活動を開始、即興性の強い実験的な試みをコンスタントに発表している。
山田あずささんは、水越さんとは対照的にどうしても決まらなかった最後のピースでした。彼女の存在を思いついたときには胸中で小さくガッツポーズを取りつつ、
即パソコンを開き、携帯を握りしめていました(連絡先も知らないのに)。
都内の小さなライブハウスに巨大なマリンバやビブラフォンを持ち込み(僕が最初に見たのはドラマーとしてでしたが)ジャズ/即興界の猛者達と日々様々なセッションを繰り広げています。彼女の確かな技術とセンスのいいカラフルでシャープな演奏に注目している方も多いと思います。渋さ知らズのメンバーとして、またダンサーとの共演活動も頻繁に行っているようです。今回はヴィブラフォンでの参加になります。
山田あずさ
Marimba/Xylophone/Vibraphone/Drum
桐朋学園にてマリンバを専攻、マリンバを浜まゆみ、安倍圭子の両氏に師事。打楽器を佐野恭一、藤木佳之に、ドラムセットをJimanica、小山太郎の各氏に師事。即興演奏、Live活動の他、ワークショップなども行う。
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『その部屋の踊り その一、カーテンと七つのスカート』
◉日時:3月2日(土) 14:00〜 18:00〜(2回公演)
◉場所:chapter2 (横浜市長者町9-159 長者町アートプラネット2階)